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2024.02.07

山梨県印章業組合連合会

 山梨県印章業組合連合会
昭和二十六年一月二十六日、結成創立大会が開催された。戦後の荒廃した世相の中、印章業界は生活上の必需性によって、戦後復帰業者と新規開業者と、ハンコの業界に業を求めるものが急速に増え、全国的に印章業者の数が増大した。また、国の復旧とともにハンコの需要が大きくなり、昭和二十五年には第一期の隆盛時代を迎えることになった。山梨県内でも別記のとおりその数は増加していたため、山梨県印判用品卸商工業組合の先達により、日夜協議を重ねた結果、山梨県印章業組合連合会の創立を見たのである。
勿論この結果の要因の中には、全国の印章業者で構成する「全国印商業組合連合会」の「印章法案」の成立運動があったことも関係していたのである。これは本県の業者の締め出し案ともとれ、特に外交販売の浮沈問題と受け止め、ますます団結強化を図る必要性も大きな要因であったと思われる。 昭和二十六年一月四日、第一回連合会設立の準備委員会(出席者二十三名)が甲府市の秋山そば店で開催され、委員会の決議により、同年一月十日、甲府商工会議所大ホールで組合結成総会を開催することに決定した。
組合結成要旨は望月貢が説明した。また、組合役員の推薦により、会長七沢斉宮、副会長望月貢・渡辺健治・青柳恭太郎が内定した。それに印章法案反対期成同盟の代表に渡辺健治が選ばれた。
また組合設立の準備は甲府市在住の委員に委託することに決定した。
昭和二十六年一月十日、連合会設立結成大会(出席者一一〇名)は甲府商工会議所大ホールで開催された。大会では組合結成の趣旨説明を望月貢が説明し、印章法案の問題について渡辺健治が状況報告を行い、役員の内示も行い万丈一致で諸案件が承諾された。役員に会長七沢斉宮、副会長望月貢・渡辺健治・青柳恭太郎が選任された。
その他、総会の提出案件も審議され、一月二十六日開催予定の総会に備えることにした。
来賓として山梨県商工課長、甲府商工会議所会頭の祝辞をいただいた。
昭和二十六年一月二十六日、甲府市消防協会ホールで、出席者三百余名を迎え山梨県印章業組合連合会設立総会を開催した。
(1)各種議案がすべて可決される。
(2)役員の承認も原案通り可決された。
会長   七沢斉宮
副会長  望月 貢 渡辺健治 青柳恭太郎
常任理事 望月宗市 小林大丈 小林四郎 芦沢要輔 佐野治郎 望月昭平
監事   市川良正 赤池 保 川村七左衛門 宮沢 勗 志村静雄
推薦理事 伊藤繁男 伊藤英一 猪俣貴美 奥山義雄 渡辺重治 大森栄男 渡辺広 若林忠治 曽根原 保 中込富博 内藤太男 上田孝陽 功刀勝男 松木寿一 増山貞義 西沢春峰 遠藤 連 遠藤保則 樋川美宝 望月 智男 望月 進 森本金男 砂田信義
庶務   滝沢幸雄 笠井一雄
会計   七沢公教 大森 秀
各部会長
卸部会長    遠藤連 副会長 藤巻忠男
小売部会長   赤池保 副会長 雨宮幸男
ケース部会長  日向鼎 副会長 田之口悟三郎
ゴム印部会長  滝沢幸夫 副会長 望月文三
篆刻部会長   原富士良雄 副会長 山本 清
篆刻峡南部会長 笠井顕治 副会長 依田一布
出生部会長(甲)望月春吉 副会長 森本光信
通信販売部会長 雨宮兼光 副会長 村山恒光
製印部会長   市川良正 副会長 丸山武一
各支部長
増穂支部長   青柳義一 副支部長 大木繁治郎
落居支部長   志村静雄 副支部長 望月純蔵
鰍沢支部長   雨宮幸雄 副支部長 芦沢要輔
大河内支部長  佐野治郎 副支部長 二宮澄太郎
楠甫支部長   笠井勝雄 副支部長 望月文三
岩間支部長   望月宗市 副支部長 小田切栄
中巨摩支部長  塩沢貞之 副支部長 河野伴一
市川支部長   望月昭平 副支部長 市川良正
久那土支部長  二宮保房 副支部長 深沢正夫
西島支部長   望月長太郎
共和支部長   小林栄重
甲府中央支部長 小林四郎 副支部長 小宮山文吉
甲府西支部長  七沢公教 副支部長 福島一男
甲府東支部長  山本清 副支部長 有野正次
甲府南支部長  末木道雄 副支部長 丹沢国平
甲府北支部長  小田切咊 副支部長 望月為則
顧問
山梨県知事・甲府市長・県商工部長・
甲府商工会議所会頭・米沢良和・伊藤映雄・望月喜久雄
相談役
県商工課長 大野主幹 中川主任 刑部主事 宮代隆寿 鈴木泰 磯部一 田中稔 標圧作 田草川徳 笠井輝一 遠藤政一 渡辺撰治郎 原田守一 以上のように業界の有力者を網羅し山梨県印章丸は船出することになるのである。
印章法案の国会提出の機運も活発に県外業者には働きがあり山梨の業界も一本になって法案反対阻止に団結してゆくのである。 昭和二十六年一月の結成もまもない二月八日、十八日、二十日と、連日のように役員会が開催された。これは全日印連の印法に関する動きの報告と、その対応を協議するためであった。またこの役員会は同年二月二十五日、関東印商業組合連合会総会が箱根の万岳楼で開催されるので、それへの対応を決める臨時役員会でもあった。
関連総会へは本県より望月 貢、望月宗市、渡辺撰治郎、滝沢幸男、小林大丈、笠井一雄の六氏が出席し、印章法案の不合理性を列挙し、活発な反対論法を繰り広げ、関連総会では「印章法案」の成立は時期早尚と決議された。(印章法案問題別記)この決議は業界をまず守った一大会議と結成の成果であり、組合員ひとしく歓喜したことであった。
昭和三十一年一月、山梨県印商業組合連合会総会は甲府商工会議所大ホールで開催された。役員改選では、二代目会長に望月貢が選任され、このときから望月貢の長期にわたる会長時代が始まる。
昭和三十年五月十四日、「本県連担当による」関東印商業組合連合山梨大会が湯村昇仙峡で盛大に開催された。戦後十年にして印章業界は再び全国にはばたく礎をつくったのである。
県印連規約
名称
第一条 山梨県印商業組合連合会と称す
第二条 本会は県内印章行単位組合を以って組織する
第三条 本会は各単位組合相互の連絡調整をなし共同の目的の達成を期し印 章業の向上を発展を図る
を以って目的とする
第四条 本会の事務所は連合会会長宅に置く
第五条 本規約に定むるものの外 必要なる事項は総会の決議により定むる ことが出来る
第六条 本会は県内印章業者の組織する各単位組合員を以って会員とする
第七条 本会に加入せんとする者は、組合の名称、および代表者の名前を明 記し申し込みをなすものとする
第八条 本会は第三条の目的を達成するため次の事業を行う
(1)組合相互の連絡調整
(2)価格の調整、及び販売宣伝
(3)経営ならびに技術の向上発展
(4)機関紙の発行
(5)全日印連、関印連組合にも協力する
(6)その他必要と認める一切の事業
第九条 役員とその任務(中略)常任理事-各単位組合長 理事-各単位副組合長と他十名に対し一名とする
第十条 本会に顧問 相談役を置くことが出来る
第十一条 役員会は必要の都度会長が招集する 役員会は常任理事会と理事会とする
第十二条 本会の通常総会は毎年一月之を行う。総会は会員を以って構成し必要がありたるときは臨時総会を開くことが出来る
第十三条 総会の権限「略」
第十四条より第二十条まで「略」
附則 弔慰規定「略」

加盟組合「順不同」
(1)山梨県印判用品卸商工業組合(全県)
(2)山梨県印章店組合(全県)
(3)六郷町印商業組合(六郷町)
(4)山梨県出来合認印組合(全県)
(5)山梨県印章業組合(甲府市)
(6)山梨中央印商業組合(市川大門町)
(7)甲府市印章商業組合(甲府市)
(8)山梨県卒業記念印商業組合(全県)
(9)下部町印商業組合(下部町)
(10)六郷町印章彫刻組合(六郷町)
(11)山梨県印章ケース製造組合(全県)
(12)山梨県鋳造ゴム印組合(全県)
歴代会長
初代 七沢斉宮   昭和二十六年一月就任
二代 望月 貢   昭和三十一年一月就任
三代 七沢公教   昭和五十一年一月就任
四代 樋口泰男   昭和五十七年一月就任
五代 小林富男   昭和六十一年一月就任
六代 小宮山彰   平成二年一月就任
七代 望月市郎   平成四年一月就任
以上のように各地区単位組合の結成も順調に進み、組合が一本化の連合体となり、歴代会長の実績が見事に成果を実らせているのである。
山梨県連の現有組合(平成四年)
1 山梨県印章強国業組合(七十九名)
2 六郷町印章業組合(三十五名)
3 下部町印章業組合(三十一名)
4 山梨中央印商業組合(十三名)
5 山梨県印章店組合(十九名)
6 甲府市印章商業組合(二十八名)
7 甲府市印章業組合(六名)
8 山梨県卒業記念印章業組合(十九名)
9 山梨ゴム印工業組合(七名)
10 山梨印章ケース製造組合(十六名)

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