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2025年05月
2025.05.09
はんこって
ハンコ(=印章(いんしょう))は、同じ文字や文様を、くりかえしあらわすことのできる便利な道具です。
大切な書類に押すハンコから、簡単な手紙に押すスタンプまで、わたしたちの生活では、さまざまな場面でハンコを使っています。
こうしたハンコは、日本の歴史の中で、証拠や信用のしるしとして、重要な意味を与えられてきたものです。
もともと、メソポタミア文明で発明されたとみられるハンコは、中国の影響で日本へもたらされ、国や地域の権力を示す公印(こういん)として使用されました。
しかし、次第に私印(しいん)として一般に用いられるようになり、江戸時代には多くの人々がハンコを使うようになります。
そのため、江戸時代以降の美術品や工芸品には、さまざまな形でハンコが使用されました。絵画や書では、サインとともにハンコが押され、その作者を示しました。
また、同じ作者でも、作品の大きさや種類、作者の年齢などにあわせて、いくつかのハンコを使い分けたため、ハンコによって、制作された時期がわかる場合もあります。
さらには、江戸時代に使われたハンコ自体が残されている例もあるのです。
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